真言宗とは
真言宗は、弘法大師空海が広めた仏教の一派でございます。
日本における密教の代表的な宗派で、真言と心の力で仏の教えを体験する宗教です。
真言宗では、大日如来という仏様を中心の仏様としております。
大日如来様は、宇宙全体を照らす光のような存在で、「すべてのいのちが仏のいのちにつながっている」と教えています。
真言宗の教えはとても実践的なものでございます。
「遠い世界に仏がいる」のではなく、この世界も、そして自分自身の中にも仏の心がある。それに気づき、日々を丁寧に生きることが、真言宗の修行となります。
真言宗の教えの中で、他の仏教諸宗との一番の違いは「即身成仏」という考え方です。
心の救済は来世にあるとするこれまでの仏教では、仏になるためには途方もなく長い時間がかかるとされておりました。これに対し真言宗では、人間は生きながらにして仏になることが可能であり、誰もがすぐに成仏できるとされている。これが真言宗で一番大事となる「即身成仏」でございます。
「即身成仏」を目指すには、仏を自分の心に感じ、成仏すべく修行・生活することが必要であると弘法大師はお説きになられました。
醍醐派とは
真言宗醍醐派は真言宗16派の一つであり、理源大師・聖宝を開祖とする宗派です。総本山は京都府の醍醐寺でございます。
醍醐派では特に理源大師・聖宝がお説きになられた「実修実証」という教えを中心にしております。入りて学び、出でて行うという意味であり、修行や学びで得た知識や経験を自らの体を通して社会に実践していくことで自分のためだけでなく、他者のために役立てることが重要とされています。
修験道とは

